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2012.09.30

”ショールーミング”と本屋さん礼賛

街を歩いていて本屋さんがあるとつい寄ってしまいます。

あまり大声ではいえませんが、営業で外回りをしている時代は、
営業の帰りに時間があればほぼ必ず営業先の近くの本屋に立ち寄ったものです。

置かれている本は、本屋さんの周辺の環境とニーズを反映しています。
なので立ち寄る営業先によっていろいろな本に出会うことができます。


青山にお客様がいらっしゃた時に必ず行く本屋は、普段見たことのない
デザインやファッションの本がたくさんありました。

丸の内の書店は経済書、ビジネス書が多く平積みに。
社会科学の本も多くありました。

ネットの発達でいながらにして本が買える時代にあっても、
本屋はいろいろな分野の本に思わず出会える場として
きっと生き残るのだろうなあ、と思っていました。

しかし、最近はそうでもなくなってきたと実感するようになりました。
とくに少し古い本を購入するときなどがそうです。

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2012.09.15

お勧め本:「観光地のアメニティ」 これはすごい!

神戸大学の田村正紀先生、といえば、
経営学、マーケティング、流通システムの研究の大家、
その著書は数多いですが、特に「日本型流通システム」は、
流通の研究では欠かせないバイブルとなっています。


その田村先生が観光研究に関する著作を出されたことが
まず驚きの一番目です。


観光地のアメニティ


つづく驚きはその序文。


「観光学部、観光学科などの制度的整備が進むにつれて、
観光学なるものが提唱され、その種の表題を持つ書籍が出版され始めているが、
そのほとんどは観光学の仮面をかぶった社会学、文化人類学、経済学、
サービス・ビジネス論、交通論、都市学、環境学にすぎない。」(Pii)

「独自の問題、コンセプト、そして方法論を持ち、ほかの研究分野から
独立した知の体系としての観光学なるものは、観光研究がはるかに
進んでいる欧米でもいまだ確立されていない。」(同)


私のHPは1995年に始めましたが、そのコンセプトは

このサイトは小林裕和の研究成果を主なコンテンツとして、
観光研究・観光マーケティングを紹介し、社会現象としての観光を
研究することの意義を広めることを目的としています。
/ First edition : 24 May,1995.
http://members.jcom.home.ne.jp/hirokazu.kobayashi/
としました。

「観光学」という表現はあえて使わず観光研究としたのは、
まさしく田村先生と同じ意図からでした。

しかしここで大切なのは誰も知らない私の指摘ではなく、
マーケティングの大家である田村先生がおっしゃっている、という事実。
(けして権威主義、という意味ではありません)


旧来の観光研究に一石を投じようとされる意図を感じざるを得ません。


そして内容もオリジナリティあふれる展開で、
非常に刺激を受けます。


ところが、実はこの本は編著となっており、
他の著者もいくつかの章を担当されています。

まことに残念ながら、そのあたりは従来の観光研究とそれほど
変わっていないようにも感じます。

また訪日客の分析についても、これは活用できるデータそのものが
少ないことも原因かもしれませんが、バトラーの観光地ライフサイクル論を
そのままあてはめるなど、すこし弱い気がしています。


個人的にはまったく面識はありませんが、田村先生とはいちど、
けんけんがくがく議論をしてみたいというのが夢です。
そうなれるよう、実力をつけなくてはなりませんけれど。。。。


いずれにしても、価格は高いけどおすすめ!!



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2012.09.08

<「生き残るのは変化に適応できたもの」byダーウィン>はウソ??

あいまいさ、というのはそれ自体決して悪いものではありませんが、
人の言葉を引用するときには、しばしば事実を確認する謙虚さを伴います。

「生き残るのは、最も強い生き物でも最も賢い生き物でもなく、変化に適応できた生き物である」

 by ダーウィン「種の起源」

という名言が、経営の世界でしばしば語られます。
先日受けた研修の講師も言っていました。


でもこのことばは「種の起源」には見当たらないそうです。
ダーウィンが言ったかどうかも定かではありません。


ネットで検索をすると、「種の起源に書いてある」という引用が
たくさんヒットします。もしかするとそのほとんどが
ネットの書き込みからのコピペかもしれません。
引用をしたすべての人が原典に当たって調べたとは思えません。

ネットはとても便利なものですが、間違いが広がりやすい構造も
持っていますね。

講演などで人の言葉を引用して披露するときも
なるべく原典に当たることが、講演を聞いていただける方への礼儀かなとも思います。

<ご参考>


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1159642941


強者でもなく、賢者でもなく
http://set333.net/gaido03syunokigenn.html


ダーウィンは「変化に最も対応できる生き物が生き残る」と言ったか?
http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/koizumi.html


こちらは英語のページです。

One thing Darwin didn't say: the source for a misquotation
http://www.darwinproject.ac.uk/one-thing-darwin-didnt-say

http://pandasthumb.org/archives/2009/09/survival-of-the-1.html


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