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2012.04.30

観光学術学会が発足!

こんばんは。

観光研究の新しい学会が発足したようです。


観光学術学会
http://jsts.sc/


<観光の理論的研究を主軸とする>
とHPに紹介されていますが同時に
人材育成にも力を入れるとあります。


観光研究において理論的研究の発展は
かねてからその必要性が言われていました。

理論的といっても、研究対象である観光が社会現象である以上、
実践から理論が生まれて来るのではないかと思います。


もちろん、実社会から遊離して純粋に理論だけ、という
論述がないことはないでしょう。しかしそれが社会に何かしらの
貢献をしていないと、研究のための研究になってしまいそうです。


理論が中心の観光研究雑誌では

Annals of Tourism Research

が有名です。

観光学術学会は、その日本版、といった感じになるのでしょうか。

さて、この学会の設立で、観光研究関連の学会の数は
めでたく

  15 !

になりました。

多すぎっ!!な感じです。。


以下観光関連学会のリストです。(設立年月順)
(もれている学会があれば教えてください。。。)


日本観光学会
http://www.kankoga.or.jp/
設立:1960年

日本観光研究学会
http://www.jitr.jp/
設立:1986年5月 前身の「日本観光研究者連合」設立

日本ホスピタリティ・マネジメント学会
http://www.hospitality.gr.jp/
設立:
1992年8月 日本ホスピタリティ研究会(学会設立準備委員会)発足
1996年1月 日本ホスピタリティ学会
1997年10月 日本ホスピタリティ・マネジメント学会


日本国際観光学会 JAFIT
http://www.jafit.jp/
設立:1993年4月

ツーリズム学会
http://tour-ism.net/
設立:2001年2月?
.
総合観光学会
http://www.afz.jp/~skankou/
設立:2001年10月

観光まちづくり学会
http://kmgakkai.blog79.fc2.com/
設立:2001年12月

日本観光ホスピタリティ教育学会
http://jsthe.org/
設立:2002年3月

観光情報学会
http://www.sti-jpn.org/
設立:2003年9月

長崎国際大学 国際観光学会
http://www.niu.ac.jp/~sits/
設立:2005年10月

日豪ツーリズム学会
http://www.jatf.net/
設立:2007年3月

国際観光医療学会
http://www.iatm.jp/
設立:2010年5月

日中国際ツーリズム学会
http://npo.duan.jp/qd.htm
設立:2010年8月

コンテンツツーリズム学会
http://contentstourism.com/index.html
設立:2011年10月

観光学術学会
http://jsts.sc/
設立:2012年2月


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2012.04.01

コミュニティとプライドに基づいたツーリズム

観光(ツーリズム)を何のために推進するのか、
ツーリズムは地域においてどのような意義があるのでしょうか、
それをまず考えましょう。


先日、行政の職員の方々向けのある講義の冒頭で
このような話をさせていただきました。


観光は、一般的には経済的な効果、雇用創出の役割などが言われています。

加えて最近では、地域の自然や文化の価値を再発見、再認識し、持続的に
活用する手立てとして、観光が活用され始めています。


しかし観光事業や観光政策に携わっている私たちに、実際に
どれほどそのような意識があるといえるでしょうか。


あるいは本当に観光が経済的、社会的意義のあるものか、
証明されているのでしょうか。

ここで、一つのレポートを紹介しましょう。


コミュニティ・ベースド・ツーリズム事例研究
~観光とコミュニティの幸せな関係性の構築に向けて~
ニュージーランド・マオリ編
 北海道大学他発行

http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/42681

http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/42685/1/CATSLibrary03_107-166.pdf


ニュージーランドのマオリ族にかかわる観光を調査したレポートです。
冒頭ではこんなことが書かれています。


「日本では、ツーリズムに対する理解が、まだまだ表面的で、
物見遊山か金儲けのツールとしてしか捉えていない人が多いと思います。
最初に、マイク・タマキが、「ツーリズムは、ビークルだ」と言った
話がすごく印象的でした。みんなツーリズムを通して、何をやるかということを語っ
ていました。日本では、そういうことを語る人が、事業者や自治体にほとんどいない
ですね。そこが非常に勉強になりました。」


地域社会とツーリズムの関係は複雑です。
かならずしもいいことばかりではありません。

儲かっているのは一部の観光事業者だけだ、とか、
観光客がくるようになって生活のじゃまだ、とか。


確かにそういった一面があることは事実です。

しかしツーリズムを進めるのは、それを乗り越える何かがあるからです。
観光を進める上位概念があるからです。

「過去と未来を繋ぐという役割があるという話も出てきましたね。過去の伝統を引
き継ぐのが自分の責任であり、さらにそれを百年後、五百年後に渡す責任もある。責
任だけじゃなくて、文化そのものが自分の中にある。自分が生きていく中で、その自
分の中の文化を何らかの形で実現していかないといけない。そういうようなものを感
じました。」(P125)

民族の誇りを守るためにツーリズムを進めるのだ、
マオリ・ツーリズムを見ると、その意志の強さに驚かされます。


観光、ツーリズムを何のために進めるのか、

地域の誇りを取り戻すため


そういえるような観光創造の時代を作っていきたいです。

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