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2011.10.23

観光経営研究会

観光経営研究会、という勉強会を月に一度開催しています。

観光研究に興味を持ち始めたのは1997年くらいのことです。
当時、旅行業界に身をおいていながら、それまで観光研究という分野のことを
全く知りませんでした。
どうやら観光研究者と観光実務者の距離が非常に遠いらしい、ということを
感じ、その距離を少しでも縮めるべく、少しずつですが観光研究の世界に
身をおき、ささやかながら研究成果を発信を続けてきましたが、
この14年でどれほどその距離が狭くなったかというと、
さて、コップに半分残った水のようで、ここまできたか、という思いと
まだまだ満タンにはほど通り、という思いが錯綜します。


観光というのは社会現象なので、研究自体が実存と乖離すると
研究のための研究になりやすい学問であるといえます。


しかしそれにしても、実務者から観光研究の成果が
なんと遠いことか!

ところで海外の観光研究分野には、

 tourism management

という分野があります。
これにあたるものが日本の観光研究分野にあまりないことに気がつきました。

まさしく実務と研究をつなぐ分野です。


研究会の成果はいずれは本にまとめたいと考えています。

もしご興味がある方がいらっしゃればご連絡を下さいませ。
ご案内をお送りいたします。

ぜひ一緒に議論をしましょう!


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2011.10.10

お勧め本:昭和旅行誌 雑誌『旅』を読む

2004年から始まった雑誌「旅」、つまり現在書店に並び、
新潮社から出版されているそれは、おそらく女性読者を意識した、
とてもクールな編集です。

しかし2004年以前はJTBから出版され、1957年には松本清張の「点と線」が
連載されていたことを、今の若い方はご存じないかもしれません。


創刊は1924年、大正13年と87年前のことです。

もちろん私も一時期愛読しており、手元にある一番古いものは
1985年6月号です。
この号の特集は「吉備路瀬戸内海」。
瀬戸大橋開通3年前にあたり、
なんと宮脇俊三の紀行文が掲載されています。

このような、観光研究の視点から見れば非常に資料性が高い
雑誌「旅」は、当然観光研究の中でもこれまで研究資料として使われてきました。


しかし今回紹介する書籍は、観光研究者ではなく地理学者によるものです。


昭和旅行誌 雑誌『旅』を読む
森正人  中央公論新社


それにしてもよくつぶさに調べているなあと感心します。
読み物として面白いかどうかは、これから読まれる方の興味に
よるかもしれません。

すくなくとも私には読み物、というよりも資料としての
価値が高いものでした。


「旅」の休刊、つまりJTBから新潮社に「旅」のブランドが移管したことを
もって、筆者は

 昭和の観光の終わりを告げるものだった

と評しています。

果たして本当にそうなのでしょうか。


海外旅行と「地球の歩き方」「深夜特急」などのメディアとの
関係をあらわした、以下の書籍をあわせて読むと
時代を複眼的に見られ面白いです。

ニッポンの海外旅行 若者と観光メディアの50年史
山口誠  ちくま新書

こちらも観光研究者の著作ではないですけれど。。。

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