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2011.06.05

着地型観光を機能させるシステム

前回(5月29日)は、
着地型観光がいまひとつ売れていない、という現状を認識し、
いまのままでは、着地型観光をやればやるほど売れなくなる、
という懸念を示し、それは観光のサプライチェーンが分断されているから
という仮説を提示しました。

観光によって地域を活性化する、
そのために着地型観光をすすめる

という発想自体は間違っていないでしょう。
観光は、経済効果だけでなく、地域に住むことのプライドにも
つながる可能性があります。

しかし、「客が来ない観光」ほどつらいものもありません。

一所懸命仕込をしてもなかなか成果が出ない、
税金を投入して着地型観光のメニューをそろえても
税金分を回収できない場合もあります。


そこで観光をシステムの視点からみてみようとおもいます。

観光は、

 出発地(発地)
 旅行目的地(着地)
 上記2つの「経由」

の大きく3つの要素からなっています。

観光には着地だけではなく、必ず発地も経由もあるのです。
一見当たり前のようですが、それぞれの立場からすると、
自分以外の他の要素を忘れがちです。

システムですからそれらの要素にも関係性がある。

要素と関係性があって初めてシステムが機能するのです。


システムはネットワークと置き換えて考えてもいいです。
このときネットワークは、あくまでトータルで機能することが大事です。


着地型観光を推進するとき、それを成功させようと思ったら、
この、着地型観光をひとつの要素とする、発地を含んだ、
「着地型観光システム」
がうまく機能することを検討しなければならないのです。

すでにお分かりのとおり、ここでいうところのシステムは、
いわゆるコンピューターシステムではありません。

社会学でいうところの社会システムに近いイメージです。

これは要素間に関係性があるのです。

着地型観光は、発地との関係性を持っているか、
あるいは経由地との関係性を持っているのか、

これがポイントです。

発地との関係性を持たない着地型観光は
観光システムを成立させず、つまり客はこない、
という説明になります。


しかしこれだけでは説明に過ぎません。
ではどうしたらいいのか、ということが大事です。


関係性を構築し、「着地型観光システム」を生み出すには
どのようにしたらいいのか、次回そのことを書きましょう。


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