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2010.05.22

観光の研究と実践の関係

今日は、観光庁主催の「観光地域づくり人材シンポジウム」に出席してきました。

会場が満杯になる大盛況で、昨今観光における人材の課題が大きくなっていることを
改めて感じました。


終わってから登壇者のお一人と話しをする機会がありました。

かねてから、大学における観光研究のあり方について興味を持っていたため、
今度、●●大学で、観光学の研究所を作ってみたらどうでしょうか、
と、おたずねしてみたら、

やるとしても単なる研究だけではおそらく学生があつまらないだろう、
実践で役に立つ人材を輩出するようなところでなくては

とのご意見でした。


なるほど、その話しはとても共感するところがあります。


かつて香港理工大学を訪問したときのことです。
ここには世界でもトップレベルの観光研究所があります。


研究所の方に教育の方針についてお尋ねすると、

 教授陣には、必ず、研修者と実務者の両方を
 そろえる、実務者は現役でなくてはならない、実務を退職した人では
 すでにその知識は古くなってしまっているから。

ということを力説されていました。


現代は変化のスピードが速い時代。
今日起きたことと、まったくちがうことが明日起きる時代です。

たしかに、会社の中でも異動をしたら、前の職場の仕事の知識は
すぐに古くなってしまうのを感じます。


自分の経験を理論に昇華し、本質をとらえていれば、
学生に教えることはできるでしょう。


しかし、退職してから、観光の先生になって、
過去の経験ばかりを授業で話しているようであれば、
学生は不幸です。なぜなら学生は、その話が今も通用するのかどうかなど
わからないのですから。
(もっとも先生本人にもわからないかもしれませんが)

過去の経験はけして軽んじるものではありませんし、
体験談も若者にけして不要なものでもないでしょう。


しかし、観光は実体であり、実務が伴ってなんぼ。


経験から学びつつ、「今」どうすればよいかを
考えていきたいものです。


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