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2003.10.28

観光地で起きていること

いまも観光地は観光客を迎え入れています。
しかし今この時点で、観光客をよく思っていない地元住民がいることもまた事実です。
この2つの事実が並存していることに、観光研究者は結構無頓着です。
観光がすべてを解決するわけではありません。
観光がなにを解決し、なにを解決しないのか。透明性と説明責任があります。

たとえば、観光振興をして本当に地域経済はうるおうのか。
観光客が来ると本当に地域は活性化するのか。
交流人口を増やすことは本当にいいことなのか。

過去の成功事例をもってきても、時代はどんどん変化してきており、また地域は特性が違いますので、自分の地域はどうなのかをあらためて考える必要があります。

観光研究者はもっと現実に謙虚にならなければなりません。

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2003.10.25

人はなぜ旅に出るのか

人はなぜ旅に出るのかという問は、人はなぜ生きるのか、という問と同じくらい答えるのが難しいのだそうです。
旅とは何か、旅と旅行とはなにが違うのか。

そんなことを学生時代のころ、真剣に考えていたことがありました。自分のしているのは旅行ではない、旅なんだ、と知床のユースホステルで考えたりしていたころです。

人はなぜ旅に出るのか、ということに対して明確な答えはでなかったのですが、経験をつむ、というのはこういうことかともおもいますが今ならいくつかの回答が出せます。
たとえば、経済学的にはこういうことだ、とか、人類学的にはこういうことだ、と概念の枠組みをつくることにより、その体系の中で、答えをみつけるのです。

でも、実はそのどれもが回答になっていない気がしています。それは、人はなぜ旅に出るのか、という自分に対する問いかけは、もっと純粋に心の底から発している気がするからです。

その心の底から発しているものが人間にある限り、旅行ビジネスというのは、難しい面もあり、また面白い面でもあったりするのですけれど。

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冒険家

仕事上で冒険家とお話をする機会があります。冒険家といっても世間はずれした方ではなく、ビジネス感覚を持ち、企業経営に携わったりコンサルタントをしていたりする方々です。

彼らとお付き合いさせていただき、いろいろなことを勉強させていただくのですが、その中でも大切なことのひとつに精神力のつよさ、があります。
仕事で忙しいことがありますよね。しかし、彼らは一緒にビジネスをやっていても絶対にできないとかやれないとかといったことはいいません。どんなに忙しくなっても、かならずやり遂げる精神力はすごいです。
それはどういうことかというと、たとえば8000m級の登山をしていると、生死をさまようこともあるのです。そこですこしでも、もうだめかも、なんて思うことは、直接死につながるわけです。そういう環境を実際に経験しているので、日常生活で少々つらいことがあってもたいしたではないのです。

ビジネスマンが少々忙しいくらいでは、それが仮に数日間徹夜くらいのことだったとしても、まあ冒険家の経験に比べればたいしたことはない。

もちろん、ビジネスマンと冒険家とでは、求められるものは違いますが、困難を乗り越えるときの精神力、というのは、想像を絶する違いがある、ということを知っているだけでも、たいへん参考になります。

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2003.10.23

新宿

今日は新宿に行きまして、海外個人旅行を取り扱う2店舗を見学してきました。
一件目はタカシマヤタイムズスクエアの前にあるHIS。入り口を入ってきょろきょろしているとすぐに係りの人が寄ってきて声をかけてくれました。きっとまだ20代の女性。非常にてきぱきと答えてくれます。
9階のエコツアーデスクを見学。ここはなかなか専門性をもったひとがいます。HISなのに、屋久島や白神山地をあつかっているのにはびっくりしました。
9階入り口すぐに目立ったのは、「お客様相談室」の看板です。以前はこういうのは無かったような気がします。

二件目はJTB。店は明るい雰囲気。あまり長くはお店にはいませんでしたので詳しくは書きませんが、雰囲気はHISとは結構違いました。

2点は数百メートルの至近距離にあります。旅行のマーケターには欠かせない場所です。

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2003.10.22

観光地のライフサイクル

マーケティングでは、「商品ライフサイクル」というかんがえかたがあります。人間の一生と同じように、商品も生まれてから死ぬまでがある、という考え方です。
一般的に、導入期→成長期→成熟期→衰退期とたどっていくといわれています。

いわゆる観光マーケティングでは、この考え方をそっくり観光地のマーケティングに当てはめて考えようとしています。

しかし、本当にそうなのか、なぜそうなのか、ということはあまり議論されていません。観光地によっては、死んでしまう、なんていわれたらこれは大変なことです。それこそ死活問題ですね。

たしかに残念ながら廃れていってしまう観光地もあります。しかし、ライフサイクルなんだ、といって説明を終わってはだめです。なぜそうなったのか、トレンド、人の問題など複雑な社会現象が重なっているかもしれません。

その辺を追求してみたいところですがまだできていません。

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2003.10.21

地域ブランド

最近、「地域ブランド」という言葉を見かけるようになりました。大手広告代理店が積極的に動いている様子です。
地域がブランドを持っている、ということは確かにあります。「京都」と聞いただけでなにかわくわくするものがありますし、よさそうだ、ということも思います。
北海道産なら、とてもおいしそうです。

これは単に知名度が高い、ということだけではない、やはりブランド論で説明されるべきもの、ということのようです。

さて、この現象をどう読むか。意地悪く言えば、観光研究者の危機であり、チャンスでもある、とここでは指摘しましょう。

ブランドをどうつくるか、というのは、これからの地域計画者、地域コンサルティングのうでの見せ所になります。
なにせ、ブランディングは実践を伴いますから、結果が明確に出てしまいます。



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2003.10.15

むずかしすぎる観光研究

観光研究はむずかしすぎる、という意見を聞いたことがあります。それはけしていい意味ではなくて、簡単なことをあえてむずかしく説明しているのではないか、という指摘でした。
難しい社会現象をシンプルに解釈説明する、というのが社会科学の基本だとしたら、観光研究は襟を正さなくてはならない面があるということになります。

個人的には日本の観光人類学という分野でそのような傾向を感じることがあります。どうも構造をさがさなければならない、という使命感が先走って、簡単な事実を、難しい構造として説明しているようなところがあります。
異文化に出会ったときの感動、好奇心を生まれ持っている人間の観光行動、そういったものが資本主義化において光と影をもっていることは事実ではありますが、それをもって観光産業批判に転化するのは、まるで、携帯電話の普及によって、待ち合わせ時間に人を待つことのわくわく感をうしなわせた、だから携帯電話会社が悪いみたいな論理のような気がしています。

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2003.10.11

「観光の理論と実際」東京都総務局観光課編

私の手元に「観光の理論と実際」(第一回観光講座全集)東京都総務局観光課編という本があります。
目次は
 一 総論
   1 観光立国論
   2 観光産業論
 二 観光事業の理論
   1 観光事業概論
   2 観光資源論
とつづきまして、
 三 観光事業の経営
 四 国際観光一般
となっており、全309ページです。

実はこれは昭和24年の発行となっていまして、当時の本のコピーを入手したものです。
旧漢字があってすらすらとは読めないのですが、執筆陣がすごく、たとえば、「三 観光事業の経営 3観光宣伝論」は株式会社花王常務取締役新保民八、となっています。

内容は、基礎的なことがふんだんに書かれており、今でも十分通じるものです。
それにしても感じざるを得ないのは、当時言われていることから、これほど観光研究というのはほとんど発展していないのか、ということです。
これは当時が進んでいたのか、それとも学問として知識が蓄積されていないのか。
研究が必要なところです。

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2003.10.09

中国のこと

さいきんの新聞では、中国市場の話題が出ていない日がないほど、中国はホットですね。
今日は六本木ヒルズで中国に関するセミナーを聞いてきました。
このところいろいろと勉強をしてるのですが、結構違うことをいっているのです。

これはどういうことかというと、やはり中国はいろいろな面があって、たとえどんなえらい学者でも、経験の範囲でしかいえませんから、それは限られたものだということです。

ときどき、そのとおり、と思うこともあります。たとえば今日のセミナーでは中国で成功するには人材が大切だ、といっていました。確かにそのとおりだとは思いますが、それって、日本だって一緒じゃない、とも思うのです。

異文化を理解することは、別に中国だからといって特殊なわけではありません。
結局のところ、ビジネスなのですからやってみないとわからない、という感じがしました。

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2003.10.07

出張

出張で留守にしていました。留守にするとここにつづることができない、というのはわれながらローテクだなあ、ともおもいます。
しかし、最近の宿泊特化型のホテルには、部屋にPCを供えているところもあって、これは非常に便利です。

いまどき、出張のビジネスマンは、モバイルPCをほとんど持っているのでしょうかね。モバイル所持率は何割くらいなのでしょうか。

なければないでわりきってしまえばいいや、とも思うのですが、いずれ会社にもどったら出張中のメールの処理をしなければならないことを考えれば、やはり出張中にかたずけてしまいたくもなりますね。
こういう状態は、便利なのかどうか、本質的にはよくわからないところです。

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2003.10.04

旅行博

10月3日から5日まで横浜パシフィコで旅行博が開催されています。(旅行博HP
本日は業界関係者の日ということで、見学に行きました。

世界各国のブース展示、航空会社や旅行会社の紹介など、思ったよりにぎわっていました。

たまたま通りがかりで、スリランカの楽曲をやっていたのですが、踊りと打楽器がこれまで見たこと聞いたことの無いようなもので、非常に興味深かったです。
やっぱり旅行ってたのしい! と思った瞬間でした。旅に出るといろいろな事を体で知ることができる。観光は、ビジネスである前に、人間の原始的な欲求ではないかと思えます。
それをお手伝いする旅行業、というビジネスは、十分社会的意義があるではないか、厳しい時代ではあるがもっとがんばらなければ。そんな気持ちになって帰ってきました。


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2003.10.02

品川駅開業

今日、といってももう昨日(10月1日)、東海道新幹線品川駅が開業しました。出発式が行われたのですが、私もなんどか出発式という式典にたちあったことがあり、それを思い出しながらニュースをみました。
通常、開業の場合は始発列車で式典を行うので、朝がとても早いのです。今回は6時26分品川着ののぞみ41号ですから、前泊している人もおおかったでしょう。
もちろんイベントを取り持つイベント会社は徹夜。JR担当者も4時か5時おきでしょう。
しかも品川停車はたった1分! このとき担当者は何が心配かというと、くす玉がわれるかどうか! これに尽きます。
これだけは何べんやっても心配になるものです。
プロの司会者(たいていは女性)は、盛り上げ方も上手なので、それでは出発です! なんて盛り上げておいて、電車がなかなか出発しなかったこともありました。
またホームはたいがい狭いもの。多くの報道陣がきますので、場所の仕切り方も大変。またホーム上は空調が無いので、暑い夏や真冬は恐ろしいものです。今回はすこしさむかったていどでしょうか。
ということで、さまざまな人の思いが交錯する中で、のぞみ41号はなにごともなかったかのように走っていったのでしょうね。

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2003.10.01

いい観光地

あるきっかけで、初めて訪問する観光地。こんないいところがあったのか、とおどろかされることが結構あります。さらに、こんなにいい観光地なのに、なぜあまり人が来ないのか、と2度目の驚きがあったりもします。
実際、すばらしい自然資源や文化資源を持っている観光地は、日本にはたくさんあると思います。ではなぜいいのに観光客が来ないのか。

もし製造業に勤めている方がいらっしゃれば似たような話だと思われたことだと思います。私たちが日常使うものもまったく一緒です。おそらく機能としてはあまり変わらないのに、一方は売れて一方は売れない。
ここまでくると、マーケティングの話であることがお分かりでしょう。しかし現在の観光マーケティングは、理論的にこの課題に答えているでしょうか。この、本当のところどうなのか、ということが私の問題意識のひとつです。
単に宣伝をすれば人が来る、というものでもありません。
実際に時間とお金をかけて人が動く、という観光は、かなり複合的な要素が大きいマーケティング活動になるはずなのです。

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