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2003.06.27

日本の観光(研究)の構造的問題

日本の観光研究史をひもとくと、さまざまな局面で、当時の観光政策にいろいろな影響を及ぼしていることがわかります。
その結果が、現在構造的な問題となってしまっていることもあります。このことはタブー視されているのか、あるいは観光「学」研究者が気が付かないだけなのかはわかりませんが、そのひとつに「観光資源の評価」の問題があります。

30年前に観光地を特A級から、C級まで評価基準をもうけたことがありました。これによって国立公園は特A級、市町村の文化財はC級、とランク付けされてしまったのです。
この評価制度はマスツーリズムの普及に大きな役割を果たしたと同時に、観光地に優劣をつけてしまいました。
そのため、日本の観光客は、「自分にとって」その観光地が価値があるのかないのか、という判断をしなくなってしまったのではないでしょうか。
その延長上に海外旅行が位置されています。

しかし、自分にとっての価値を見つけることのよさが少しずつ理解されつつあります。すると、C級とレッテルを貼られた観光地は、「そこにしかないもの」を見出すことによって、オンリーワンの価値を、およそどの観光地も与えることができる可能性があるのです。

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2003.06.26

里山と昆虫

さいきん、「里山」が見直されているそうです。里山歩き、というのもはやっているとか。だから、というわけではありませんが、木の名前、昆虫の名前、鳥の名前をすこしずつ覚え始めています。
ツマグロオオヨコバイという名前を昨日初めて知りました。近所の雑木林で見た数日後、偶然庭にもいたのです(これもセレンディピティか)。それを図鑑で調べて名前を知りました。鳥も、いまさらながら、ヒヨドリやホオジロを発見できるようになりました。

旅行も知識によって面白さが深まるということは、特に歴史などはよく実感します。仮にそのとき知識がなくてもいいガイドをしてくれる人がいれば、旅の楽しさはさらに大きくなるのでしょう。そんなちょっとした好奇心を満たしてくれるような旅が、気軽にできるといいとおもっています。

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2003.06.24

観光マーケティングの研究と実践

さまざまな経営書やマーケティング本は、基本的に実践をもとにして理論体系を構築しています。経営学やマーケティング理論の研究対象が、ビジネスの現場で起きていることなのですから、当たり前といえば当たり前です。

しかし、日本における観光研究分野といえば、残念ながら実践の場で教科書となるようなレベルの観光マーケティング本はありません。
いくつか観光マーケティング本はあるのですが、ぜひ内容をみていただければと思います。実践に従事されているかたがご覧になるとびっくりするようなこともあります。

ですので、日本で観光マーケティングを実践する立場からすると、日々自分で研究しながら実践するか、あるいは海外の文献をひもとくしかありません。そんな実践と研究から得られた知識などをできるだけ多くの方と共有し、日本の観光のレベルをあっぷしていきたい、ということがこのサイトを運営している大きな理由のひとつとなっています。

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2003.06.20

トラベルデザイナー新宿

今日、19日はJTBの新店舗「トラベルデザイナー新宿」の開店日でした。場所は新宿4丁目、近くにはHISトラベルワンダーランド、JTB新宿支店があります。
方面別カウンター、イベントスペース、クイックカウンター、などこれまでのJTBの店舗とはかなりちがったつくりになっています。
コンセプトは「さがす旅」から「つくる旅」。自分で旅をデザインしましょう、という意味を込めています。
実際にはぜひ見ていただくとして、まずはホームページをご紹介します。
トラベルデザイナー新宿
もちろんこの店舗には、戦略上重要な意味を多く持っています。多分に実験的な要素もあることは事実ですが、新しい時代の新しい海外旅行の価値をお客様に提供できるお店になっていると思います。

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2003.06.19

海外旅行動向

さいきん、店頭営業最前線にお客様がもどりつつある、という報告を受けました。
SARSもひと段落し、夏休みをまえにして、ようやくお客様の動きがでてきたということでしょうか。

もともと6月は夏の旅行の申し込みシーズンですから、やっと通常通りに戻ってきたということになります。

4月、5月に旅行を控えていた人は、そのお金を他のものにつかうでしょうか。それとも時期を改めて旅行に行くためにとっておくものでしょうか。そういった調査は特にないのですが、旅に出る、という欲求は、人間にあらかじめそなわっているような性質を持っているようで、また旅行に行きたくなるようです。

それをもって安心していいかというと、企業としてはそうもいかず、戦略を変更しながら対処していく必要がありそうです。

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海外旅行動向

さいきん、店頭営業最前線にお客様がもどりつつある、という報告を受けました。
SARSもひと段落し、夏休みをまえにして、ようやくお客様の動きがでてきたということでしょうか。

もともと6月は夏の旅行の申し込みシーズンですから、やっと通常通りに戻ってきたということになります。

4月、5月に旅行を控えていた人は、そのお金を他のものにつかうでしょうか。それとも時期を改めて旅行に行くためにとっておくものでしょうか。そういった調査は特にないのですが、旅に出る、という欲求は、人間にあらかじめそなわっているような性質を持っているようで、また旅行に行きたくなるようです。

それをもって安心していいかというと、企業としてはそうもいかず、戦略を変更しながら対処していく必要がありそうです。

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2003.06.17

セレンディピティ

 先日「6次の隔たり」のことを書きました。この言葉を始めて知ってからきわめて近い日のうちに、新聞でまたこの言葉に出会いました。
 これまでずっとしらなかったのに、こんなに数日のうちにまた同じ経験をする、というのは考えてみれば不思議なことです。
 似たような経験を過去何度かしたことがあります。つまり、ある言葉などを知った後、つづけて同じ言葉に出会う機会がかならずある、ということです。
 あるいは、大英博物館のことを調べたいなあ、と思っているとき、偶然入った書店に大英博物館の裏話を書いた本を、偶然見つけたなど。

 このような経験は、「セレンディピティ」というのだそうです。1754年、イギリスの文筆家ホレース・ウォルポールという人が作ったことばだそうです。(「偶然からモノを見つけ出す能力」澤泉重一著 角川Oneテーマ21)
 へー、セレンディピティっていうんだ、と知ったその数日後、「セレンディピティ」という映画が公開される、という情報が入りました。んー、まさしくセレンディピティ。おそるべし。
 

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2003.06.16

調査の結果

アンケートやグループインタビューの結果、なにがわかるのか。へー、こんな結果が出たのか、という直接的な発見がまずあります。しかしすこし調査慣れしてくると、調査の直接的な結果からはわからないことがある、ということもわかってきます。

とくに新商品開発の際には、「この世にないものは、それについての感想を述べることができない」というきわめて単純な理由から、アンケート調査などの有効性を否定する極論さえも、たまにきかれます。
結局のところ、調査をどうよみとるか、ということは、読み取る人の経験からくる直感が有効だったりすることも多くあります。
それは課題を常に意識することにより突然やってくる「啓示」でもあります。
そのためには、常時インプットを多くすること、常に課題意識を持っていること、そういったことはいわゆる「知的生産の技術」的な啓蒙書には掲載されていることが多くあります。

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2003.06.11

6次の隔たり

ネットワーク研究でミルグラムというひとが「6次の隔たり」という理論が有名です。これはどんなに知らない人でも、平均して6人の「友達の輪」によりかならずたどりつく、というものです。たとえば小泉首相と知り合いになろうと思ったら、自分の友達の友達の友達の・・・とたどっていけば6人でたどりつくことができるということです。
6人、というのが感覚的に少ないかどうか、というのはよくわかりませんが、物理的に可能だ、ということはなかなかすごいことです。
で、この理論が何を意味するかというと、WWW上で、欲しい情報にたどりつくには、リンクを平均6回クリックすればかならずたどりつく、という応用ができるかどいうか、ということなのです。
これはまだ研究途上とのことです。
ーー
この話をなぜ思い出したかといいますと、今月号のハーバードビジネスレビューに「6次の隔たり」のことがのっていたからなのです。(P26)詳細はお読みいただくとして、その中に「インフォメーションカスケード」ということがでてきます。これは複雑適応系の自己組織化に似ているなあ、と思っているのですが、どうなのでしょう。

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2003.06.06

秋の宮

地域活性化の理論構築と実践は私のテーマのひとつですが、現在は秋田県の秋の宮温泉郷のみなさんといっしょに仕事をしています。
秋の宮では、観光産業以外の地元のひとも一緒に毎週一回ミーティングをもっています。
旅行商品をつくるときには、料理、温泉、ストーリー性にもこだわりました。
首都圏から5時間もかかるのですが、すこしずつ実績も上がってきました。
今日(5日)、秋の宮のかたが東京にこられました。久しぶりにお会いしたのですが、バイタリティには頭の下がる思いです。
地域はとてもいいところが多いです。どの地域にもいいところはあります。
どうやって光を当てて市場に問うか。
お手伝いする身としても責任を伴いますが、創造的な行為はやりがいのある仕事でもあります。

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2003.06.04

体験価値

エクスペリエンス・マーケティングとか、体験価値マーケティングというマーケティング手法が話題です。
お客様が購入するのは、商品でもなく、ベネフィットでもなく、体験だ、ということです。

例えば高級品を買いたい女性は、激安ショップで同じもの買えますが、高くても専門店で買いたい。それは専門店で買う、という体験を買うことだ、ということです。

旅行も「商品」になった時点で、本来はエクスペリエンス・マーケティングの対象となったはずです。でもいまの旅行会社の店舗は、体験をアピールしているかどうか。

「そうだ、京都行こう」というJR東海のCFがありましたが、観光産業のエクスペリエンス・マーケティングの成功コピーの最初かもしれません。

この話題は十分研究課題になりそうです。

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体験価値

エクスペリエンス・マーケティングとか、体験価値マーケティングというマーケティング手法が話題です。
お客様が購入するのは、商品でもなく、ベネフィットでもなく、体験だ、ということです。

例えば高級品を買いたい女性は、激安ショップで同じもの買えますが、高くても専門店で買いたい。それは専門店で買う、という体験を買うことだ、ということです。

旅行も「商品」になった時点で、本来はエクスペリエンス・マーケティングの対象となったはずです。でもいまの旅行会社の店舗は、体験をアピールしているかどうか。

「そうだ、京都行こう」というJR東海のCFがありましたが、観光産業のエクスペリエンス・マーケティングの成功コピーの最初かもしれません。

この話題は十分研究課題になりそうです。

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体験価値

エクスペリエンス・マーケティングとか、体験価値マーケティングというマーケティング手法が話題です。
お客様が購入するのは、商品でもなく、ベネフィットでもなく、体験だ、ということです。

例えば高級品を買いたい女性は、激安ショップで同じもの買えますが、高くても専門店で買いたい。それは専門店で買う、という体験を買うことだ、ということです。

旅行も「商品」になった時点で、本来はエクスペリエンス・マーケティングの対象となったはずです。でもいまの旅行会社の店舗は、体験をアピールしているかどうか。

「そうだ、京都行こう」というJR東海のCFがありましたが、観光産業のエクスペリエンス・マーケティングの成功コピーの最初かもしれません。

この話題は十分研究課題になりそうです。

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2003.06.03

ものさしと価値観

2年位前のことですが、別会社に出向中にその会社のある幹部の方から、自分のものさしをもつことが大切だ、ということを言われたことがありました。
それは、絶対的なものなどない時代に、物事を判断するときには自分なりのものさしをもって判断することが大切だ、ということだと解釈してきました。

ものさし、といってもさまざまなものを測ることのできるものさしとはなんだろう。ものさしを持つ努力はしつつもなかなか明確なものさしを持たずにいました。

今日ある打ち合わせの場で、今の会社のある人が、ものさしとは価値観だ、というセリフをいったのです。
そのとき、くだんの幹部の方の話を思い出しました。
そうか、ものさしとは価値観なのかと。

ある価値観のもとにもののよしあしを判断すること。
その価値観をどのようにもてるかが大事なのかと思い直し、今度はさらに価値観を模索しなくてはと思うのです。

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