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2003.05.31

雨の旅

本日、さいたまは終日雨でした。
サッカー日韓戦も後半は雨でした。

旅の印象は雨によってずいぶん違います。雨の景色はまた違っていいものだとも思いますが、いつもそこまで達観できるものでもありません。

エジプトを旅行していたあるお客様が、旅行中に雨が降りせっかくエジプトまで来たのにとががっかりしたとき、エジプトでは一年中で数日しか雨が降らない、皆さんは幸運だ、とガイドにいわれ、なるほどと思った、というエピソードがあります。

雨を特に残念に感じるときは、ハイキングの時ですね。だれだれは雨男(女)だ、という話題はかならずでてきます。
白神山地にいったときに雨の中でしたが、解説員つきのツアーですと、雨のときにしか見られない現象を解説してもらえ、豊かな時間をすごせた記憶があります。

雨と旅というのは、切り離すことのできない仲なのかもしれません。

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2003.05.30

旅の文明論

人はなぜ旅に出るのか。
この命題は古今東西時代を問わず魅力的のようで、哲学レベルものから素人アイデアまでさまざまなものをみかけます。

私は、旅に出ることは、文明の賜物なのか、それとも文化的なものなのか、という切り口から興味を持っています。
つまり旅の出ることには、意味があり、それは時代によって変わってくるものでもあります。旅、あるいは旅行が時代の制度や装置に組み込まれ、つまりシステムの中に意義付けられくみこまれているものと考えられるのではないか。
これは梅棹先生が、「文明系」とよぶものを援用しています。
人間と環境がひとつのシステムとして機能しているのが生態系だとすれば、人間が作り出してきた装置や制度と人間の関わるシステムが文明系といいます。
旅は、文明系の中で解釈できるのではないかという提唱です。

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2003.05.27

SARSの影響2

台湾人医師のSARS騒動は、訪日ツーリズムに影響を及ぼしています。今年度はインバウンドの国家政策である「ビジットジャパンキャンペーン」の初年度にあたる年で、「訪日ツーリズム元年」ともいわれています。
そのような年にSARSのような外的な障害がおこる、というのは、まことに残念なことですが、私は企業人としては無責任かもしれませんが、急速な拡大によるゆがみを是正するような、自然の力が働いているのかもしれない、という感じも持っています。
その感覚が正しいかどうかは別として、直面する問題を謙虚に受け止め、自分の力の及ぶ範囲、つまり内部の変革をすすめていく好機だと考える必要があると思っています。

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2003.05.19

旅行商品のマーケティング

前回、旅行商品のマーケティングのことを書きましたが、最近のトラベルジャーナルを読んだら、20才代前半の女性はコミュニケーション消費を行っている、という記事がありました。
旅行もまさしく、コミュニケーションのために行うという指摘です。
旅行を手段と考えれば、マーケティングの観点からは非常に納得がいく説明です。
添乗員付きの団体が、旅行商品として人気がある現状も、参加者が参加者同士の、あるいは添乗員とのコミュニケーションを期待して参加しているということで説明されます。

いずれにしても、旅行商品のマーケティングという意味では、当然のことではあります。ポイントは、市場セグメンテーションをどのように行って、お客様にそれをどのように提示するか、ということではないかと思います。

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2003.05.15

旅行商品の特性

旅行業は、「旅行商品」、いわゆるパッケージツアーを発明してから、急激に産業として拡大しました。それまでは旅行素材の「代売」業でした。
製造業は、素材を加工して製品にしているのですから、旅行業と比較すれば構造的には実は同じことかもしれません。
そのように考えることにより、旅行業のマーケティングの理論構築の可能性が開けてきます。
たとえば、マーケティングでよく引き合いに出される例として、ドリルを買うのは、ドリルが欲しいからではなく、穴を開けたいからだ、ということがあります。穴をあけられる、という価値をドリルが持っているのです。

旅行が普及するにつれ、目的型に移ってきている、といういいかたがされますが、マーケティングの視点からは当たり前のことだということがわかります。旅行をしたい=ドリルが欲しい、というより、何かしたいことがあるので旅行をする=穴を開けたいのでドリルを購入する、つまり旅行はドリルと同様の手段と考えることができるわけです。

パッケージツアーという商品は、価値を持ってはじめて商品になりうることがわかります。

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2003.05.14

日本温泉地域学会

5月11日から12日まで、草津温泉にて、日本温泉地域学会の設立総会と第1回研究発表大会が開催されましたので参加しました。
温泉に関わる学会は、これまで温泉学会、温泉科学会があり、歴史ある活動をしています。
しかし、温泉地を総合的な視点から議論されてこなかったこと、社会に貢献できる研究がされてこなかったことなどから、千葉大学の山村先生などが発起人となってできたのが日本温泉地域学会です。
日本の観光研究は30年の歴史があるといわれますが、いったいどれほどの日本人が観光研究、という分野があることを知っているでしょうか。大学卒業者に限っても、その存在があることを知っている人は少ないでしょう。この事実は、学問が社会に貢献してこなかったことをあらわしているのではないかと私は受け止めています。すくなくとも私の研究スタンスは、学問が社会に貢献することと考えています。
観光研究も、温泉地域研究も、期待されることが大きい分、研究者の責任もますます重くなっていくことと思いますし、一層のレベルアップがのぞまれると思います。

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2003.05.09

ドライブインのマーケティング

昨日の話の続きになりますが、国内観光ビジネスの再構築のひとつとして、「ドライブイン」を考えています。
ドライブインは大型団体バスの立ち寄り場所として機能してきましたが、大型団体の減少とともに衰退してきたドライブインも少なくありません。
その一方でマイカーを対象にした「道の駅」が各地で多く誕生しています。
ということは、「ドライブイン」の衰退の原因は、求められる価値の変化についていけなかったため、という可能性があります。

観光地までの途中にある、という立地や、地元とのネットワークを持っていることなどをいかして、観光情報の提供、産直の場など、新たな価値を提供することにより、つまり、ドライブインのビジネスを再定義することにより、再生が可能なのではないでしょうか。名前もかえたほうがいいですね。「ドライブパーク」とか、なにかないでしょうか。

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2003.05.08

ゴールデンウィーク

GWは六本木がにぎわったとか。私はいわゆるB級観光地をめぐりました。B級というとご当地におこられてしまいますので、ここではかきませんが、非常に楽しかったです。
B級といっても、昨今の観光地には、たいがい気の利いた施設はありますし、いいレストランもあったりします。
子供が同伴なら、それほど本格的なものも必要なく、天気さえよければ、走り回れるスペースさえあれば結構楽しめるものです。

しかしふと気が付けば、旅行会社がビジネスをする余地がまるでありません。
近距離の旅行になればなるほど旅行会社はビジネス領域がなくなってくるようです。
国内旅行市場をもう一度見直さなくてはと考えています。

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2003.05.04

国際観光到着者数

WTO(世界観光機関)が「国際観光到着者数」という統計を発表しています。2001年のデータが手元にありまして、
 1位 フランス 7,650万人
 2位 スペイン 4,950万人
 3位 USA    4,550万人
 4位 イタリア 3,900万人
 5位 中国   3,320万人
となっています。
出展:http://www.world-tourism.org/newsroom/Releases/
more_releases//june2002/data.htm
フランスがダントツであるのはパリがあるからですし、2位がスペンというのは意外です。
中国は5位ではありますが、前年の伸び率は6.2%で上位十か国中一番です。
同じサイトに「国際観光消費額」という統計もあるのですが、これを見ると、日本は4位に入っています。
各国が日本人を受け入れようとする理由がわかります。

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2003.05.02

飽きるということと観光地の持続可能性

人間は同じことには飽きてきます。裏を返せば情報に飢えているともいえます。例えば白一色の天井で一定期間寝かされた乳児よりも、カラフルな環境にいる乳児のほうが発達が促進された、という実験結果をホワイトという人が行っています。
人間には知的好奇心が備わっているのです。

観光地が持続性を持つということは、人間が知的好奇心を持っていることと強く関連があります。持続可能性、とはいいかえれば常に変わっていること、ということではないでしょうか。人間は、好奇心が旺盛なので、同じものでは飽きてしまいます。来るたびに新しい、とは昔から京都に与えられたフレーズです。
昔から生き残っている観光地ほど、常に変わっている。

流行的に成功体験を持つ観光地はこのことを忘れがちです。

常に変わるということは、そのたびにお金をかけるわけにはいきません。観光地の広告キャンペーンが持続可能性を引き出さないのはこのためです。自律的に変わる内的な力をいかに引き出すか。ここに、観光地をオープンシステムと見る意味があり、「創発」がひきおこされる、という複雑系の概念が有効になると考えています。

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